2025年 11月 13日
山〈モンテ〉 (2016年) 打ち砕け、人間の業を。
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by haru-haru-73
| 2025-11-13 10:01
| 多国合作映画
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2025年 11月 11日
『ヴァルザーの詩と小品』 ローベルト・ヴァルザー

鳥影社から出版されたローベルト・ヴァルザー作品集1「タンナー兄弟姉妹」を偶然手に取って、その精神バランスの危うい個性を好きになって、刊行予定の5巻までコンプリートしそう(な予感)、だったのに未だ読まずにいる。
書店で見かけるたび気になっていたところ、古書店でこれをみつけた。
前半の4分の1が詩で、残りを小品が占める。
散文に添えられた兄で画家のカール・ヴァルザー(1877~1943)の挿絵あってこそ、というくらい本書を手にしてよかったと思わせるのは詩と兄の挿絵なのだった。
前半のどれもこれもストンと胸に落ちる言葉の連続がうれしい。
夜空の月をぽっかり開いた傷口に喩える感性や、散歩や冬や、眠れない夜の詩がしっくり馴染む。
ところが散文となると小説のプロットのようで物足りずわくわくできない。中長編への構想とおもえば読み易かったのかも。
これを、”ドイツ語筆記体による末期時には1ミリほどの微小文字で書き、取捨選択しペンで推敲清書した”(Wikiより)と想像すると感慨深いものがある。名付けて「鉛筆書き書法」というやや病的な執筆方法をとった人。人生の後半25年余りを精神病院で過ごし、孤独と散歩を愛したローベルト・ヴァルザー(1878~1956)は兄カールよりずっと長生きをした。
ヘルダーリン、セザンヌ、ヴァン・ゴッホ、パガニーニと芸術家たちをテーマにした小品もおおい。「パガニーニ」など一度も聴いたことのない空想の産物と、いいながら熱弁ふるう不可思議な読みもの。
ヘルダーリンにゴッホに、才能ある芸術家が陥った精神不安に自らを重ねる。まるで働くことで穢されない高等遊民のような、そうあるべき僕=ローベルトによる逃避と肯定と親和のコトバの連なり。
たしかに誰だって心のどこかでは自分のことだけにかかずらわっていたい。何にも煩わされず自分の世界に没頭できる身分になっていたい。生活はやっかいだ。まず働かなくてはならない。それを人生のわりと早いうちに断念して身内に甘え暮らした、そいういう精神の持ち主であったことは端々にかんじる。けれどもキライになれないどころか、おかしな親しみのある人。
作品集コンプリートへの道は遥か先でも、ゆくゆく読んでいけたらいいなあと今回もまたおもってしまった。
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by haru-haru-73
| 2025-11-11 20:33
| 本
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2025年 11月 11日
キタニタツヤ One Man Hall Tour 2025 “Crepuscular”


新旧まんべんなく、尖った曲も、そうでない柔らかな曲も取り揃えた、ちょっとした完成系のようなライヴだった。
『悪夢』『プラネテス』『聖者の行進』『旅にでも出よっか』『まなざしは光』が響いたしなにより『ユーモア』を生で聴けたのが幸せ。こんなに売れても撮影OKというまま。
最後になるかもなんて前言撤回して、また来年も来るだろうとおもう。どうやらキタニさんの音楽はわたしに響き続けている。孤独を愛するちょっとダークでオタクな彼のコトバを聴きつづけていたい。

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by haru-haru-73
| 2025-11-11 09:50
| ライブ
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2025年 11月 07日
ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件 (2023年)
『インファナル・アフェア』シリーズの脚本家フェリックス・チョン氏による監督作にトニー・レオン × アンディ・ラウが20年ぶりに共演と、きいて気になるファンはきっと多い。
80年代の香港を舞台に、バブルの波に乗じて巨万の富を築いた凄腕詐欺師(レオン)と、犯罪の立証に執念を燃やすエリート捜査官(ラウ)のスリリングな攻防を描く金融クライム・サスペンス。
なのに冒頭から一貫してほーんのすこしも面白くない。中国資本の入った香港映画はもはやハリウッドの真似事を繰り返すばかり。
スケール大きくスタイリッシュにシリアス風コメディを狙っても、成り上がっていく詐欺師と追う捜査官のバチバチに感じ入るものはなにもない。こんなになにもない作品って、そうそうない。
『インファナル・アフェア』を作った感性はどこへいってしまったのか。格好良かった名優たちよカムバックと本気で思う今日この頃。
最近『恋する惑星』の垂れ流し上映を(自宅で)しているせいかショックを隠せないんでもある。
作品には関係ないけれど、台湾になにかあると、つぎは台湾映画が観られなくなってしまうのだな。香港映画が骨抜きとなったように。コロナ禍、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』の撮影が広州から香港に変更されて自由になって大ヒットしたことなどおもうと、文化の違いを楽しめる映画の力を感じないでいれない。
香港 × 映画の復活を祈らずにいれない。
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by haru-haru-73
| 2025-11-07 20:20
| 香港映画
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2025年 11月 04日
ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ (2024) くだらない人生の舞台で踊れ

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by haru-haru-73
| 2025-11-04 13:00
| アメリカ映画
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