2018年 08月 14日
質屋 (1964年) ロッド・スタイガーの怪演
アウシュビッツの悪夢から頑なに心を閉ざしたまま、戦後NYで質屋を営む男ソル(ロッド・スタイガー)が、ある黒人女性との出会いによって人間性を取り戻していく、絶望の深さと回復を描くシドニー・ルメット監督の傑作。 (映画大全集より)
元大学教授でいまは質屋を営むソルと、店を訪れる貧しい人々との会話劇から、やがて静かに不穏な動きをみせていく。不良グループと離れ、堅気の質屋で働き始めた青年は、更生しきれずにソルや恋人を窮地に追い込む....。不毛ななかに、ユダヤ人の悲劇を交える回想シーンと、ソルの心の再起が描かれる良質なドラマだった。
(116min)
by haru-haru-73
| 2018-08-14 11:44
| アメリカ映画
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