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石川県立美術館と泉鏡花記念館

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 特別展、絵画、陶芸、彫刻など、第1~第9展示室に分かれた館内。
一等目を引くのは、国宝/野々村仁清 ( ののむらにんせい)による色絵雉香炉でしょうか。照明の落された部屋の中央に置かれた香炉はいかにも国宝。煌びやかではなく重厚です。
石川県といえば九谷焼だそうで、他所でも多く目にしましたが、美術館にあるものは至って地味。焼き物としては好みでないけれど、土産物店などに置かれた現代風の個性的な染付はとてもオシャレに進化しています。


泉鏡花記念館
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 いつか読んだ「日本現代文學全集」ですっかり好きになった泉鏡花は金沢の生まれ。主計町茶屋街の一角にある生家跡に建つ記念館へ足を伸ばしました。
浪漫主義文学の大家がいかにして育ち、作家への道を歩んでいったのか、その書斎や暮らしの跡を見つめる。もう一度、ほんとうに久しぶりに読み返したい思いがふつふつと湧いてくるのでした。
この日は、企画展示『鏡花幻妖アンソロジー 前期「境界に棲むもの」』の最終日。現代浮世絵師・山本タカト氏が描く鏡花の世界にゾクゾクと見惚れました。とてもすきでした。繊細にエロティックに残酷に美しい。
機会があれば幾度でも足を向けたいとおもえる館でした。
今回は時間がなくて寄れなかった『室生犀星記念館』へもいつか行けるとうれしい。
by haru-haru-73 | 2019-03-02 20:39 | | Comments(0)