2019年 03月 21日
『宮沢賢治の青春―“ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって』 菅原 千恵子
美化したイメージではない、ほんとうの宮沢賢治に触れられる貴重な一冊。
敬愛しているのに、なんにも知らなかったと気づいてしまう。
なぜ、信頼を置く男性作家さんたちが賢治作品を毛嫌いしていたのか...ちょっと理解できた。理性的でない嘉内への手紙や、同性愛のにおい。
敬愛しているのに、なんにも知らなかったと気づいてしまう。
なぜ、信頼を置く男性作家さんたちが賢治作品を毛嫌いしていたのか...ちょっと理解できた。理性的でない嘉内への手紙や、同性愛のにおい。
シンボリックな言葉たちが賢治による創作ではなくて、ただ一人の友・保阪嘉内のものであったという事実に驚くほかない。
諸説あるにしても、わたしは本書の説を信じたい。
偏執的で、友達になったらきっと面倒くさくて、宗教に傾倒しても生涯を奉げるまでにいたらなかった。
偏執的で、友達になったらきっと面倒くさくて、宗教に傾倒しても生涯を奉げるまでにいたらなかった。
そんな賢治がどんな思いで物語を紡いでいたのか、作品を見る態度がガラリと変わってしまう。
あの電信柱の絵の意味。気圏、修羅、銀河の意味。驚きばっかり。
親友・嘉内へ宛てた悲痛な手紙の一言が忘れられない。
「私が保阪嘉内、私が保阪嘉内、私を捨てるな」
それでもわたしは、知ったうえでなお、変わらず敬愛する。
あの電信柱の絵の意味。気圏、修羅、銀河の意味。驚きばっかり。
親友・嘉内へ宛てた悲痛な手紙の一言が忘れられない。
「私が保阪嘉内、私が保阪嘉内、私を捨てるな」
それでもわたしは、知ったうえでなお、変わらず敬愛する。
本書を知れてほんとに良かった。
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ago1-filo2 at 2019-03-22 10:28
NHKで特集番組がありましたね。
宮沢賢治の世界が より深くなったように感じました。
宮沢賢治の世界が より深くなったように感じました。
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haru-haru-73 at 2019-03-31 18:40
番組ご覧になりましたか。
家人が気を利かせて録っておいてくれたドキュメンタリーに、こんなにも驚かされるとは思いもよらず。すぐ元になったらしい本書を探して読みました。
まさか、賢治に引いてしまう日がくるなんて。
そして、知ったうえでさらに敬愛する自分がいます。
家人が気を利かせて録っておいてくれたドキュメンタリーに、こんなにも驚かされるとは思いもよらず。すぐ元になったらしい本書を探して読みました。
まさか、賢治に引いてしまう日がくるなんて。
そして、知ったうえでさらに敬愛する自分がいます。
by haru-haru-73
| 2019-03-21 20:23
| 本
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Comments(2)