2019年 09月 15日
心と体と (2017年)
ハンガリーのブダペスト。郊外の食肉処理場に代理職員としてやってきた若い女性マーリア(アレクサンドラ・ボルベーイ)。その上司エンドレ(ゲーザ・モルチャーニ)は、片手が不自由で人生を諦めた中年男。
ある日、社内で盗難事件が発生し、全従業員が精神分析医のカウンセリングを受けることに。するとマーリアとエンドレが同じ鹿の夢を見ていることが分かり、2人はこの奇妙な偶然をきっかけに急接近するのだったー。
不器用な男女が運命に導かれ結ばれていく。
この映画、ことし観た作品で一番おもしろかった。
物静かな二人が、身の丈に合った日常を送るうち、運命がそっと夢の中で二人を近づけ手を握らせる。少しずつ、少しずつ、職場で口を利く機会が増えて、お互いを意識していく。
夜ごと見る鹿の夢があまりに凛として美しい。二頭の鹿は願望を映し出す互いのペルソナで、静謐な森は純粋な心を反映している。
不器用な男女が結ばれるのに、とびきりピュアで、とびきり狂った血が流れることは必然で尊い。
完璧といえる素晴らしい作品だった。
(監督 イルディコー・エニェディ/116min)
ある日、社内で盗難事件が発生し、全従業員が精神分析医のカウンセリングを受けることに。するとマーリアとエンドレが同じ鹿の夢を見ていることが分かり、2人はこの奇妙な偶然をきっかけに急接近するのだったー。
不器用な男女が運命に導かれ結ばれていく。
この映画、ことし観た作品で一番おもしろかった。
物静かな二人が、身の丈に合った日常を送るうち、運命がそっと夢の中で二人を近づけ手を握らせる。少しずつ、少しずつ、職場で口を利く機会が増えて、お互いを意識していく。
夜ごと見る鹿の夢があまりに凛として美しい。二頭の鹿は願望を映し出す互いのペルソナで、静謐な森は純粋な心を反映している。
不器用な男女が結ばれるのに、とびきりピュアで、とびきり狂った血が流れることは必然で尊い。
完璧といえる素晴らしい作品だった。
(監督 イルディコー・エニェディ/116min)
by haru-haru-73
| 2019-09-15 20:29
| ハンガリー映画
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