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美女と野獣 (1946年) 浄化

 ルプラン・ド・ボーモンの童話、『美女と野獣』といえばディズニー・アニメーションがポピュラーだろうか。過去に何度か映画化されている、今回は死ぬ前に観たい映画1001本に選ばれたジャン・コクトーによるものを。
ディズニー版(1991年)の記憶薄く、メモを調べると20年前にちゃんと観ていた。ブログにほとんど記録はないけれどディズニー映画も観てはいるのだ。
ちなみに、幼少期に愛され大切に育てられれば間違ってもディズニー・アンチにはならないそんな気がしている。ディズニー・ファンはおおいのだ。そんなファンを‘幸福そう‘と横目にみながら、ランドに興味のないわたしは周囲を見渡す。おなじような人々が一定数いて気の合う友になれたりするのがおもしろい。
それでも『ファンタジア』『白雪姫』『ピノキオ』など古典や、近年の『塔の上のラプンツェル』はとにく好きだ。
話をコクトー氏に戻して。

終戦すぐとはおもえない、幻想的なセットの数々と映像の魔術。影の遊び、腕ごと闇に浮かぶ蝋燭、動く彫像。『ハリー・ポッター』の世界観がすでに。撮影に使われた城や庭園など、ゴージャスな衣装と合わせて、モノクロ95分のあいだ片時も退屈させない名作だった、すばらしい。

コクトーの長年のパートナー、ジャン・マレーがベル姫に求婚する貴公子アブナンと野獣の二役を演じる。
おそろしい姿であっても心優しく思いやり深くば愛は芽生える、そんな理想郷。秋の夜長は何気に童話の世界がしっくり似合う。


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by haru-haru-73 | 2025-10-17 09:09 | フランス映画 | Comments(0)